講中の皆様と西九州のお寺巡り <6/16> |
■はやしのいきなり団子
--- 熊本県熊本市水前寺公園7-2 TEL:096-383-3970 ---
水前寺公園の参道に行列を作る名物店。契約農家で栽培したイモ入りのいきなり団子は、餡や団子も手作りというこだわりをみせる。店先の蒸し器にはできたてが並ぶ。
■2007年05月25日
町内の“講中”の皆様と一緒の九州お寺巡り -- C --
水前寺公園を散策後は熊本港にと向かい、フェリーで熊本港〜島原港間をユッタリと海上航路となりました(^.-)☆
とは言いましても高速艇ですから、わずか30分程度の行程ですけど(^.-)☆
フェリーに乗り込みバスから降りますと、デッキにと直行。
灰皿があれば嬉しいのだけど…とデッキ上を見廻しますと、嬉しい事にはありましたネ(^_^)v
最近は灰皿を捜しますのも一苦労ですねぇ(^-^;
心地よい海風にノンビリと過ごしておりますと、アッと言う間に島原港です。
船上から普賢岳方向に眼を向けますと、既に17年前ばかり昔の事となってしまいましたけど、普賢岳火砕流の生々しい様子が蘇ってしまいますネ…
月日の流れますのは本当に早いもののようで、あれから既に17年経ましたのですねぇ〜
島原港にと上陸しますと、次の訪問地は「三十番神・長久山護国寺」でありました。
■三十番神 長久山護国寺(ちょうきゅうざん ごこくじ)
◆沿 革
当寺は島原の乱から13年後の慶安4年(1651)に、 島原藩主として移封した高力忠房公により創建されました。
開山は、太閤秀吉朝鮮出兵の折、わずか13歳で加藤清正公に 伴われて来日し出家した余大男、のちの、清正公の菩提寺、本妙寺(熊本市)第3世本行院日遙上人(高麗遥師)です。
◆三十番神とは?
旧暦の1ヶ月30日の間、毎日当番で国家や国民を守護する天照皇大神・八幡大菩薩など30柱の日本の神々です。日蓮宗では法華経の守護神として信仰され、ご祈祷のご本尊として、まつられています。
◆由 来
元文元年(1736)病床にあった島原藩主松平忠俔公が、霊夢に現われた三十番神の加護により、不思議にもあの世から追い返され一命を取り止めたと伝えられています。
この時、城下で米屋を商う熱心な法華経の信者、讃岐屋市兵衛が、この三十番神に帰依し、主家の安泰を祈願していたことにより、主君を蘇生させたと云われ、その篤信と忠義に 感銘を受けた忠俔公が、霊夢に現れた30体の三十番神霊像と、島原7万石に因み法華経7万巻を奉納しました。
以来、蘇生三十番神(よみがえりの番神さま)と呼ばれて人々の信仰を集めてきました。
この霊像と法華経は、幾度かの大火や寛政4年の島原大変にも難を逃れましたが、明治維新直後の排仏毀釈(神仏分離)の折には東京まで流出しました。しかし、この堂内が、平成3年の普賢岳火砕流犠牲者の検死・安置の場所となったことは記憶に新しいところです。その後20数年ぶりに 大勢の信者の方々の淨志により当山に帰ることができ現在に至ってます。
■三十番神像(護国寺)
長久山護国寺は慶安4年(1651)、時の城主高力摂津の守忠房の請願により、肥後の本妙寺住職であった日遥上人によって開山された日蓮宗のお寺です。
三十番神とは、1か月30日の、1日1日を守護する神様で、平安時代頃からこの信仰が始まったと言われています。
松平三代藩主忠俔(ただみ)公は、元文元年(1736)急病に倒れ高熱を発して夢を見ました。荒野をさまよっていると美しい御殿があり、中に入ろうとしたら「ここは、城下の市兵衛のような善行で信心の厚い者が来るところだ。お前など入る資格はない。」と、叱りとばされ、追い返されたと同時に夢から覚めて蘇生されました。
早速人をつかわして市兵衛を探させたところ、万町の讃岐屋市兵衛が法華宗の熱心な信者で、人々の信用も厚いことがわかりました。
公は、市兵衛に木村一郎左衛門と名乗らせ、藩臣待遇として京都に上らせ、名工1人に1体ずつの番神像を彫らせ、同時に七万石にちなんで法華経7万巻の印刷をさせましたが、このために大阪の紙問屋中の紙がなくなったといわれています。2年後の元文3年にすべてを完成し、護国寺に納められ、蘇生三十番神と呼ばれましたが、施主の忠俔公はそのころ28歳で亡くなりました。
これら30体の神像は、明治7年、に油屋という商人が払い下げを受け、日本各地で出開帳と称して料金を取って見世物にして回ったことがあり、明治15年にようやく買い戻して現在に至っています。なお、現在の番神堂は、昭和9年の再建。大祭は1月16日と8月16日に行われています。
…と、こんな三十番神像(護国寺)でありますけど、そぅそぅ、平成3年の普賢岳火砕流犠牲者の検死・安置の場所として何度もテレビ中継で登場しました、あのお寺でしたネ。
あの大惨事から、早や17年経ましたのですねぇ…
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