富山県 魚津市 魚津埋没林博物館・蜃気楼展望地 <2/3>
魚津埋没林博物館

 発掘された樹根(埋没林)を展示しています。
 また、ハイビジョンホールでは300インチの大画面で蜃気楼の幻想的な映像を常時楽しむことができます。

 博物館横の海岸は、蜃気楼の絶好の観察地点です。樹根をながめながら、当時、杉の巨木が林立していた風景や大地の移り変わりに思いを馳せ、運が良ければ本当の蜃気楼が見えるかもしれません。

 魚津埋没林博物館は、魚津の海岸で発見された特別天然記念物“魚津埋没林”をその場で保存・展示するユニークな博物館として昭和30年に設置され、平成4年4月に全面リニューアルオープンしました。

 魚津は“蜃気楼の見える街”としても知られています。当館は市の名勝“蜃気楼展望地”にあり、敷地の中から蜃気楼を見ることができます。平成4年のリニューアルに際し、館のテーマとして埋没林に加えて蜃気楼も取り入れ、ハイビジョンホールや展示のなかで蜃気楼を紹介しています。

 魚津埋没林は、昭和30(1955)年に特別天然記念物の指定を受けています。
 天然記念物は、動物、植物、地質鉱物の中で重要なものが指定され、そのうち特に価値の高いものが特別天然記念物に指定されます。

 文化財の中でよく耳にする“重要文化財”略して“重文”は、有形文化財のうち重要なものが指定されます。さらに重文の中でも特に価値の高いものが“国宝”に指定されます。

 この重文と国宝の関係を天然記念物に置き換えた場合、天然記念物が重文、特別天然記念物は国宝に相当します。
 平成13年11月現在、国指定天然記念物は全国でおよそ850件あるのに対し、特別天然記念物は72件しかありません。ちなみに国宝は、1059件あります。

 魚津埋没林は、天然記念物の中の地質鉱物(化石)に分類され、埋もれている樹根そのものはもちろん、それを含む土地6,150uが特別天然記念物の指定対象となっています。その指定地は魚津埋没林博物館の敷地に含まれています。そのため、館内に展示されているもの以外に、博物館敷地の地下にはまだまだ埋没林が眠っていると考えられます。

 魚津で見られる特別天然記念物(国指定)には、魚津埋没林のほか、ホタルイカ群遊海面、ニホンカモシカ、ライチョウがあります。また天然記念物では、国指定としてイヌワシ(繁殖は未確認)、柴犬(飼育下のもの)、県指定として大沢の地鎮杉、坪野のつなぎがやがあります。

 ちなみに蜃気楼は、天然記念物の指定は受けていません。魚津埋没林博物館周辺が「蜃気楼展望地」として市指定の名勝になっています。

  

(左)(中)(右)埋没林です(^.-)☆

  

  

(中)“昭和11年12月指定・天然記念物「魚津埋没林」”の碑です(^.-)☆

  

(左)出漁遭難者の碑です (中)(右)魚津埋没林博物館内の景観です(^.-)☆

↑↓ この方向に蜃気楼が見えますようですネ(^_^)v

  

↑↓ 魚津埋没林博物館内の景観です(^.-)☆

  

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