大浜埼公園をご案内致します(2/2)
 
大浜埼船舶通航・潮流信号所

 瀬戸内海の三原瀬戸(布刈瀬戸)、来島海峡、関門海峡は、水路が狭く屈曲しており、潮の干満の時は潮流が速いため船の操船が大変難しいところで知られていました。

 今日のようにレーダーもなくエンジンの馬力も小さく、船の性能が良くない時代には、出来るだけ早く海峡付近を航行している船の状況や潮流の方向を確認する必要がありました。

 明治43年4月、この布刈の瀬戸を航行する船舶のため大浜埼船舶通航信号所(布刈瀬戸の船舶交通の状況を、昼間は建物の上にある三つの等の横面に○△及び□の印を出して、夜間は塔の上から光を出して船に知らせる)と、大浜埼潮流信号所(布刈瀬戸の潮流の方向を形象を掲げて知らせる)が設置され、その管理を行ったのがこの建物です。

 三原瀬戸の高根島、来島海峡の中渡島、関門海峡の部崎、火ノ山下、赤坂に同じ頃このような業務を行う施設が設置されましたが、現在は、中渡島、火ノ山下のほかは航海技術の発達により、その必要性がなくなり、大浜埼船舶通航・潮流信号所は昭和29年に廃止になりました。

 木造の建物として残っているのは大浜埼だけで、重要な文化遺産とも言えます。

  

(左)大浜埼船舶通航・潮流信号所です (中)大浜埼灯台・因島大橋です

  

(左)大浜埼キャンプ場です (中)大浜崎野営場からアメニティ公園方面を (右)野営場から因島大橋を

  

(左)(中)(右)いずれも大浜埼野営場の景観です


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