備陽史探訪の会ぶら探訪
2023/03/04(土) 座床・四ツ樋周辺をディープに探訪 <4/5>

 

 

 

 

 

 四ツ樋≠見学しますと、次は中央ポンプ場∞中央雨水滞水池≠訪問です。

 ◆中央ポンプ場(現代の四ツ樋)

 従来四つ樋では干潮になって海水面が樋門より低くなれば樋門を開け排水し、潮が上昇し樋門より高くなれば閉めて海水の流入を防ぐという自然のままの営みであったが、福山市が拡大するにつれ、浸水被害防止のため現在ではポンプによる強制排水が行われる。
 従来の川、水路に流入した水は四ツ樋樋門及びその横の松浜ポンプ場が受け持っている。
 また下水に流れ込んだ雨水の排出としては新浜ポンプ場(市内東部)、中央ポンプ場(市内全域、主に西部)が造られ、入江北の市街地も含めた排水を受け持っている。

 
-- 備陽史探訪の会資料より --

 中央ポンプ場では、土曜日にも関わらず、市職員の方から、パネルで丁寧な説明がありました(^.-)☆
 このパネルには、こんな記載がありました(^-^)//"


 ◆福山市合流式下水道改善事業

 (背景)
 福山市の公共下水道は、市の中心部を対象とした新浜処理区において、1952年度(昭和27年度)から、戦災復興事業に併せて雨水と汚水を同時に排除する合流式で事業に着手し、1966年度(昭和41年度)に一部供用を開始しています。
 しかし、その後の都市化の進展により雨水流出量が増大し、降雨時に処理場の処理能力を上回る下水量になると、下水の一部が未処理のまま放出され、公共用水域の水質、公衆衛生、環境等に影響を与えることがあります。

 (経緯)
 2003年(平成15年)9月の下水道法施行令改正に伴い、2014年(平成26年度)以降からは、「総降雨量が10mmから30mmの時に、吐き口からの平均BOD(生物化学的酸素要求量)を1リットルあたり40mg以下」とすることが義務付けられました。
 本市では、公共用水域への汚濁負荷量を削減するため、国が示した「合流式下水道改善対策指針(2002年(平成14年)3月)」に基づき、「福山市合流式下水道緊急改善計画」を策定し、降雨初期の汚濁濃度の高い下水を一時的に貯留する「中央雨水帯水池」と、その施設を補完する「高速ろ過施設」を、2011年(平成23年)3月から建設に着手し、2014年4月に共用を開始しました。

 (目標)
 合流式下水道区域(新浜処理区)からの年間BOD総放流負荷量を分流式下水道並みにするとともに、未処理放流回数を半減させることとしています。【下図参照】

 (効果)
 本事業により年間BOD総放流負荷量は、次の通り削減される見込みです。
 ○福山港最奥部  237.2t →  88.3t (約63%削減)
 ○新浜処理区全体 412.7t →  219.8t (約47%削減)

 

 

 

 

 それでは、中央ポンプ場内に入ります。
 銘板が眼に入りましたので見てみますと、自動除塵機 完成年月2011年2月≠ニ刻まれておりました。ふ〜ん、東洋プラント叶サなんですネ。
 ところで、この中央ポンプ場′嚼ン前のこの一帯、どんな状態でしたのかあまり記憶がありません。GONsanが小・中学生時代に川口町から天満屋・福山駅方面に出掛けます際には、自転車でよく走行していたのですけど…


 ◆福山市東川口町1丁目・中央ポンプ場・中央雨水滞水池場内整備工事

 --- 2015年03月05日 https://blog.goo.ne.jp/tanezaka/e/ccaf316a55bfd16c2ed264eab3aed5b6 ---

 広島県道260号福山港松浜線・四ツ樋交差点の東側(入江沿い)は昔何があったのだろうか。幼い頃の記憶を辿ってみても空き地(野原)で寂しい風景しか思い浮かばない。鼻がもげるような悪臭が現リーデンローズの駐車場辺りから漂っていたことだけは克明に覚えている。入江は埋め立てられ市立大学が誕生し松ヶ端交差点から北(手城方面)へ行く道が出来た。
 空き地にまず中央ポンプ場が造られ平成23年(2011)4月から運転を開始した。そして3年後中央雨水滞水池が完成したのである。後者の施設は福山港内港に排出する下水の浄化(悪臭低減)を目的に建造された。長い間周辺は仮設塀で囲まれていたが、いよいよアスファルト舗装を行うのかもしれない。


 …と、こんな記載がWEB上にありましたけど、うん、うん、空き地≠ナしたのかも分かりません。
 当時は、確かに鼻がもげるような悪臭≠ニまではいかないにしても、異臭は漂っておりましたネ。GONsanは、日本化薬から漂う臭いなのかと思っておりましたが…
 まぁそのような事はともかく、天井を見上げますと天井走行クレーン≠ェ…
 これは何の為に使用するのだろう…と思いましたら、ふ〜ん、ポンプ場内の諸設備のメンテナンス時に、設備品を吊り上げ搬送する為でありました(^-^)//"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 WEB上で、中央ポンプ場≠検索しますと、こんな記載もありましたネ(^.-)☆

 ◆福山市における下水道管路の老朽化対策

 --- http://hinkakukyo.jp/local/pdf/201004-13.pdf ---

 本号地域特集は広島県福山市の下水道事業および管路の老朽化対策をレポートする。PartTでは松浦昭夫・下水道部長に下水道事業の経緯や特徴、これからの事業展開等を中心にお話を伺った。PartUでは松浦部長、戸原武士・建設第2課長、井上憲治・庶務課長、河野道之・建設第2課課長補佐に、管路の老朽化対策に関する現況や今後の展開、管更生の考え方等を取材した。

 PartT インタビュー
 下水道事業の取り組み
 福山市建設局 下水道部長 松 浦 昭 夫 氏

 ◇下水道事業の経緯、特徴

 昭和27年に下水道事業に着手
 普及促進、浸水対策に注力

 福山市の下水道事業は昭和27年に着手し、戦災復興事業と平行してJR福山駅を中心とした市街地の整備を行ったのが始まりです。そして、昭和38年に新浜処理場(現:新浜浄化センター)の建設に着手し、昭和41年9月に一部供用を開始しました。その後、
昭和51年に松永処理区の事業認可を受けて西部地区の下水道整備に着手し、昭和53年には芦田川流域下水道関連・芦田川処理区の事業認可を受け新浜、松永処理区を除く区域の下水道整備に着手しました。
 松永処理区は平成4年、芦田川処理区は昭和59年に供用開始しています。早期に下水道整備を行った新浜処理区は大部分を合流式、松永、芦田川処理区は分流式を採用しています。
 新浜処理区に着手してから約57年が経過しましたが、平成20年度末整備状況(表1参照)は、行政区域人口約46万4,000人に対し、整備区域内人口は約30万2,000人。処理人口普及率は65.0%となっています。
 また、現在、浄化センター2ヵ所、汚水中継ポンプ場8ヵ所、雨水ポンプ場19ヵ所(うち1ヵ所は建設中)、下水管路(汚水管)約1,420kmを有しています。
 本市は平成の大合併で内海町、新市町、沼隈町、神辺町を編入しました。処理人口普及率は、旧福山市は約73%と全国平均並みの水準ですが、これら編入した旧3町(内海町は漁業集落排水)の平均普及率は29.2%とまだ低い状況です。従って今後、できる
だけその格差を解消していかなければいけないと考えています。
 また、本市を流れる芦田川は中国地方の一級河川の中で、水質がワースト1位という状況が続いています。芦田川は河川流量が少ないうえ、流域で生活している人口が多いため、なかなか水質改善が思うように進まない状況ではありますが、それでも徐々に水質改善を図ろうと、「芦田川清流ルネッサンス」などの取り組みを重点的に進めているところです。
 一方、市街地が遠浅な海を干拓し、新田開発をした低湿地帯の上に広がっているため、自然排水がほとんどできないという特徴があります。そのため、度重なる浸水被害に悩まされており、汚水整備とともにポンプ場や雨水幹線の整備など浸水対策にも取り組んでいます。

 ◇下水道事業の課題
  重点施策とその取り組み状況

 浸水対策と併せて合流改善にも取り組む

 先述の通り、下水道事業における現下の大きな課題の一つは浸水対策です。特に中心市街地の下水を排除する新浜処理区は合流式下水道で整備され、その後、都市化の進展に伴い1時間15mm程度の降雨でも浸水被害が発生する状況です。そのため、平成
8年度から増補管(計画延長約7,600m)の建設に着手し、平成14年度までに約4,340mを建設しました。
 また、平成17年度には中央ポンプ場の建設に着手し、平成22年度末に、計画している4台のうち2台の供用を予定しています。これにより、本市の整備基準である1時間42mm(7年確率)の降雨に対応することを目指しています。なお、増補管は中央ポンプ場が供用するまでの間、貯留管として暫定供用し、浸水被害軽減に効果を発揮しています。
 また、浸水対策とあわせて合流式下水道の水質改善対策にも取り組んでいくことにしています。合流改善は、下水道法施行令の改正により、平成25年度末までに対策を講じるよう義務付けられていますが、本市では平成23年度から雨水滞水池と高速ろ過施設を整備し、放流水質の改善、未処理放流回数の削減を図ることにしています。実は当初、雨水滞水池のみによる対策を計画し、その場合、雨水滞水池の容量は1万7,000?と見込まれていたのですが、?下水道新技術推進機構に経済的な整備手法を検討していただいたところ、高速ろ過施設を併用することで雨水滞水池容量を8,000?にできるということになり、その手法を採用することになりました。
 この合流改善施設は平成25年度末の完成を予定しています。そして、新浜処理場や圧送管等は供用開始から長い年月が経ち、かなり老朽化しているため、合流改善施設が完成した後に廃止し、新浜処理区は流域関連公共下水道・芦田川処理区に編入することにしています。
 主要事業の当面の目標ですが、下水道普及率については平成20年度末65.0%を平成23年度末68.0%に、浸水対策については平成20年度末51.3%を平成23年度末52.0%に向上させることにしています。
 一方、少子高齢化時代に入り、本市でも将来の人口減少が見込まれています。そうしたことも踏まえ、全体計画の見直しを行い、平成23年度には全体計画を改訂したいと考えています。
 本市の下水道事業費は近年、概ね65億円程度で推移しています。その内訳は、平成21年度事業で見ると、汚水対策が約40億円、浸水対策が約25億円となっています。現在の中心的な取り組みは普及促進、浸水対策、合流改善ですが、今後は地震対策や老朽化施設の長寿命化対策も進めていかなければいけませんので、限られた予算の効率的な執行に努めたいと考えております。
 (長いので、以下、省略)


 …と、こんな記載ですけど、これは、2013年に投稿されました記事なのかも…

 

← 戻る  Contentsに戻る  トップページに戻る  進む →