2020年 「遙照山公園・竹林寺天文台」散策(^.-)☆ <1/3>

 円通寺公園とお別れしますと、福山への帰路は国道2号線を走行で…走行中に北側方向に眼を向けますと、遙照山の頂きが…
 で、急遽、これまた久し振りに遙照山に上ってみようかと(^.-)☆
 こんな時期ですから、訪れておられます方は誰もおられないだろう…と思っていましたら、お一人先客が(^-^)
 駐車場から電波塔付近の展望台に向かいますと、若者がお一人、眼下の眺望にカメラを向けておられました。

 で、GONsanも同様に(^_^)v
 うん、うん、福山方面も眺望出来ますネ。あの煙が上がっていますところがJFEです。そして、その後方が我が町・水呑町方向ですねぇ〜
 昼間の眺望は今一の感もありますけど、夜間に倉敷・水島コンビナート方向を臨みますと、夜景が大変キレイかも(^.-)☆
 WEB上で「遙照山」を検索しますと、こんな記載がありました。

 ◆遙照山

 遙照山(ようしょうざん)は、岡山県南西部にある山である。山域は浅口市(鴨方町・金光町)、小田郡矢掛町に跨り、山頂は浅口市にある。標高405メートル。
 かつて鴨方町から矢掛町へ通る際に山越えをしていたが、地元住民の要望によりトンネルが造られた。天文台がある竹林寺山が隣にあり、道路も途中まで同じである。
 山頂付近からは岡山平野一帯や瀬戸内海、四国を広く見渡せ、夜景スポットにもなっている。また、山頂周辺には総合公園のほか、温泉や宿泊施設(2013年より休館)などのレジャー施設が整備されている。

 ◇美しい夜景が展望出来るお奨めスポット

 --- 遙照山総合公園・遙照山展望台・遙照山目鑑展望台 ---

 遙照山の頂上付近には、遙照山総合公園があります。
 多目的広場(グラウンド)、テニスコート、子ども遊戯広場、芝生広場があり、各年齢層の人々が利用しています。
 ゆとりのある生活スタイルが求められている今日、余暇時間をスポーツ・レクリエー ションにあてる人が増えています。このため家族ぐるみ、地域ぐるみで気軽にスポーツ・レクリエーションを楽しめる総合公園は、大切なふれあいの場にもなっています。
 また、遙照山展望台、遙照山目鑑(めがね)展望台では、瀬戸内海を一望できる素晴らしい眺望を味わうことができます。

 かんぽの宿と温泉があることで知られる遙照山にはテニスコートや多目的グラウンド等の設備が整った総合公園があります。公園の近辺にはいくつも展望スペースがありますが、最も夜景の美しい展望広場は少し分かりづらい場所にあります。厳密には展望広場は総合公園から外れた場所にあり、地図上にも記載されていません。アクセス方法はページの下記を参考にしてください。この展望広場は地元では有名な場所のようで、週末ということもあり多くのカップルが集まっていました。夜景は金光町や水島コンビナートが中心となっていますが、視界は広く中々の迫力があります。ここまでたどり着くには一苦労ですが、出来れば日中に下見をして置きたいところです。


 もぅ2〜3年前になりますか…岡山で起きた実話をもとにした映画「8年越しの花嫁〜奇跡の実話〜」のロケは、岡山県内の15ヶ所で行われたようですけど、その一ヶ所が、この遙照山だったように思います。
 プロポーズのシーンでロケされたように記憶しておりますけど…
 こんな「遙照山」でありますけど、またいつの日か機会がありましたら、夜景を楽しみに再訪してみたい気持ちも生じます。
 それでは、遙照山から退散です。
 下山中、前方には竹林寺天文台のドームが(^_^)v
 訪れましたついでですから、今から天文台にも向かってみたいと思います(^-^)//"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どなたも訪れておられないのかも…と思いながら天文台駐車場に到着しますと、3台の車が駐まっておりました(^-^)
 うん、うん、土曜日ですから、やはり来訪者はおられますようです(^.-)☆
 入館料は、100円ですから、早速、岡山天文博物館に入館です。

 ◆岡山天体物理観測所(GONsanが小学生の頃は、竹林寺天文台と言っておりましたような)

 --- 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』---

 岡山天体物理観測所(おかやまてんたいぶつりかんそくじょ)は、岡山県浅口市と同県小田郡矢掛町にまたがる竹林山山頂付近にあった天文台。1960年に「東京大学附属東京天文台岡山天体物理観測所」として開所、1988年に東京天文台が国立天文台に改組されてからも国立天文台によって運用されたが、2018年3月31日にCプロジェクトとして終了した。2018年4月以降も、観測施設は国立天文台ハワイ観測所岡山分室によって管理され、共同研究グループによって機器の保全及び利用がなされている。

 ・沿革
 1960年に萩原雄祐らの尽力により開所された。当地は晴天率が高く、竹林寺山頂(海抜・標高372m)に位置しているため気流等が安定しており、光・赤外観測にはうってつけの場所であったため設営に至った。また標高が低いため、山頂への道路等も当時には既に整備されており、観測施設の建設及び精密望遠鏡の運搬・調整などにおいて支障をきたさない点が評価されたことが設営の理由となった。

 1953年(昭和28年) 日本学術会議で、大型天体望遠鏡設置に関する要望を行う。
 1954年(昭和29年) 望遠鏡設置場所の調査開始(気象資料調査、星像実地測定観測)
 1956年(昭和31年) 竹林山山頂に、観測施設の設置を決定する
 1958年(昭和33年) 188cmドーム、91cmドーム施設の建設開始
 1959年(昭和34年) 91cm反射望遠鏡完成
 1960年(昭和35年) 東京大学附属東京天文台岡山天体物理観測所 開所
 1962年(昭和37年) 188cm反射望遠鏡、91cm反射望遠鏡の本格観測開始
 1968年(昭和43年) 65cmクーデ式太陽望遠鏡完成
 1984年(昭和59年) 第1回「岡山天体物理観測所ユーザーミーティング」実施
 1988年(昭和63年) 東京天文台が国立天文台に改組
 2004年(平成16年) 大学共同利用機関法人・自然科学研究機構・国立天文台に改組。
 2017年(平成29年) 12月28日、全ての全国大学共同利用を終了。
 2018年(平成30年) 3月31日、プロジェクト終了。

 ・観測所の望遠鏡

 188cm反射望遠鏡:グラッブ・パーソンズ社製。ニュートン焦点、カセグレン焦点、クーデ焦点の三つの焦点を持ち、観測目的・観測装置によって使い分ける。クーデ焦点に置かれた高分散エシェル分光器((HIDES, HIgh Dispersion Echelle Spectrograph)を使った恒星の分光観測が精力的に行われた。
 91cm反射式望遠鏡:日本光学工業(現:株式会社ニコン)製の、国産1号機となる大型反射式天体望遠鏡。2003年10月に運用を停止し、超広視野赤外線カメラへの改造が行われている。
 50cm反射式望遠鏡:MITSuME望遠鏡(Multicolor Imaging Telescopes for Survey and Monstrous Explosions)として設置された望遠鏡。ガンマ線バースト観測専用の望遠鏡として、東京工業大学のグループと共同で運用を行っている。完全自動制御によって、東京大学宇宙線研究所明野観測所(山梨県)の50cm望遠鏡と共に連動観測が行われている。Gバンド(80nm)、Rバンド(50nm) 、Iバンド(800nm)の3バンドの画像を同時に得ることができる。
 65cmクーデ型太陽望遠鏡(運用停止):主に太陽表面の磁場活動を観測していたが、国立天文台三鷹キャンパスに太陽磁場観測専用の望遠鏡が設置されたため、そちらに研究の主体が移った。国内における太陽光学観測の拠点としては京都大学理学研究科附属飛騨天文台(岐阜県)がある。

 ◆岡山天文博物館

 岡山天文博物館は、2018年3月24日(土)にリニューアルオープンしました!
 岡山天文博物館は、岡山県の南西部・浅口市鴨方町にある市立の博物館です。
 最新鋭のプラネタリウムでまるで本物のような美しい星空を見ることができるほか、天体に関する様々な展示品により身近な宇宙を体験できます。
 隣接地には、アジア最大級の3.8m新技術望遠鏡を備えた京都大学岡山天文台や日本最大級の口径188cmを誇る反射望遠鏡を備えた国立天文台岡山天体物理観測所があり、展望デッキ等から雄姿を望むことができます。

 ◆シュミット式望遠鏡

 --- 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』---

 シュミット式望遠鏡(シュミットしきぼうえんきょう、Schmidt telescope)は反射屈折望遠鏡の一形式である。明るく広い写野を得られ、中心部から周辺部までかっちりピントが合い、1988年時点で吉田正太郎は「微光天体の掃天に必要不可欠で、天体観測における世紀の大発明」と評している。

 主鏡は球面鏡で、絞りを球心位置に置いて非点収差とコマ収差を除去、四次関数で表される非球面の薄いレンズを置いて球面収差を除去し、収差がほとんどないスチグマートなので極めてシャープである。像面は主鏡の球心と同一位置に球心を持つ凸球面になる像面湾曲があるため、写真乾板やフィルムは湾曲させなければならない。鏡筒は焦点距離の約2倍の長さになってしまうため、かなり大きめの架台が必要になる。また補正板の口径が大きくなってくると色収差が増大しシャープな像を得られる波長域が狭くなるため、口径1メートル(以降m)級の大型望遠鏡では補正板を2枚構成の色消しにしてあるものもある。
 望遠鏡という言葉には「接眼レンズを通じて観察する」という印象があり、これは写真撮影専用であるシュミット式の実情には合わず「シュミットカメラ」と呼ばれることも多いが、天文学者はシュミット式望遠鏡と呼ぶ。

 ・発明

 通常のカセグレン式望遠鏡では主鏡は放物面、副鏡は双曲面と2枚の非球面鏡を研磨する必要があるが、右手のないベルンハルト・シュミットは左手だけで扱えない主鏡を単純な研磨方式とするため、主鏡を球面、副鏡を4次以上の項を含む高次双曲面とする方式に設計を変更して、1905年にポツダム天体物理天文台に口径40センチメートル(以降cm)のカセグレン式望遠鏡を製作した。これを使って観測した天文学者はこのことに誰一人として気がつかなかったという。このような球面主鏡のカセグレン式望遠鏡を何台か製作して成功したシュミットは、「非球面は移転することができる」という確信を得た。球面収差を除去するには「光路長一定の条件」を満たす必要があるが、これを理論でなく研磨経験から知ったのである。さらにシュミットは左手だけで扱える軽い平行平面板を研磨して非球面とし主鏡の前に入れる方式とし、これには透過面であるため要求される精度が低くなる利点もあったが、光線が補正板を往復して通過するためレンズコーティングの技術がなかった当時20%の減光になってしまった。

 そこでシュミットは次に補正板をずっと前に出し、球面主鏡の曲率中心に置いてみたところ、焦点面が球面になるとともに広い視野にわたりコマ収差も消えることが分かったので、『明るい、コマのない反射鏡系』という論文を1932年ハンブルク天文台報告(Mitteilungen der Hamburger Sternwarte in Bergedolf)で発表した。これが後のシュミット式望遠鏡に関する世界最初の論文である。

 1935年にユルィヨ・バイサラはシュミット式望遠鏡の優秀性を説く『トゥルク大学天文台のアナスチグマート反射望遠鏡』という報告をA.N.254に発表、これでシュミット式望遠鏡は国外に有力な支持者を得た。ユルィヨ・バイサラはこの後像面湾曲の低減を企図しライトシュミット式望遠鏡を開発した。


 …と、WEB上には色んな記載がありますけど、天体に関しまして全く無知のGONsanには、よく分かりません(^-^;
 が、せっかく入館しましたので画像には納めさせて頂こうと思います(^-^)//"

 

 

 

 

 

 

 ◆岡山天文台 3.8m新技術望遠鏡の愛称が「せいめい望遠鏡」に決定しました。(2018年4月18日)

 --- 2018年05月10日ニュース 学部・大学院から ---

 理学研究科附属天文台および宇宙物理学教室は、2018年夏の完成に向けて、岡山県南西部の浅口市と矢掛町にまたがる竹林寺山系に「岡山天文台」を設置すべく、開発・建設を進めてきました。
 岡山天文台にはアジア最大級である3.8m新技術望遠鏡が建設されます。それを受けて、昨年10月27日から12月20日の間に同望遠鏡の愛称を募集したところ、海外からの応募を含めて1,036通の応募がありました。選定については本年3月に選定委員会を開催し慎重に議論した結果、平安時代の卓越した陰陽師・天文博士である安倍晴明(あべのせいめい)にちなみ、「せいめい望遠鏡」に決定しました。

 安倍晴明は全国で天体観測を行ったという言い伝えがあり、岡山天文台の北西約2.3キロメートルの阿部山の山頂付近には、安倍晴明が天体観測のためにかつて居を構えたとされる阿部神社があります。このように京都と岡山の両方にゆかりのある天文研究の大先達にちなんだ名前となりました。また、この望遠鏡で目指すサイエンスの柱の一つ、系外惑星の探査は、宇宙における生命(せいめい)の探査・研究にもつながっています。
 せいめい望遠鏡は、2018年8月より観測を開始する予定です。

 ◆ニュートン式望遠鏡

 --- 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』---

 ニュートン式望遠鏡(ニュートンしきぼうえんきょう、Newtonian telescope)は、アイザック・ニュートンにより考案された反射望遠鏡の一形式である。

 ・概要

 筒の先は何もない開放で、反対側にガラスを磨いて凹面にした鏡(主鏡)がある。凹面鏡は放物面であるが、口径が大きくなく焦点距離が長い場合は球面との差はごくわずかであり、放物面にするのに非常にコストがかかるので、球面鏡を採用している市販品も多い。
 主鏡で反射され集められた光が焦点を結ぶ少し手前に斜めにした平面の副鏡を置き、光を直角して筒の外に出し、接眼レンズで拡大して目で見る。副鏡は光軸に対して45度傾けてあるため斜鏡とも言い、その向きで真円に見えるような楕円である。
 主鏡斜鏡ともアルミニウムなどで金属メッキしてある。高級品では熱膨張の少ないパイレックスなど耐熱ガラスを使う場合がある。
 色収差がない特長を生かすため、一般に色収差の少ない高級な接眼レンズが使われる。

 ・発明

 アイザック・ニュートンは色収差の補正が不可能であると考えて屈折望遠鏡に未来はないと判断し、反射望遠鏡の開発に取り組み、ピッチ盤に酸化錫をつけて研磨した凹面主鏡と、傾いた斜鏡の組み合わせによる望遠鏡を発明した。1668年に第一号機を完成、考案はグレゴリー式望遠鏡が先行したが、実物を製作された反射望遠鏡としてはこれが最初である。1671年には改良した第二号機を製作し1672年王立協会の例会に提出し説明をし、1672年3月25日号の会報に掲載され、非常な好成績を収めたためニュートンが会員に推薦される理由となった。

 ニュートン自身の著作『光学』によれば、鏡は銅と錫の合金に銀を少し混ぜた金属鏡で、主鏡直径は2インチ(以降in)=約50.8ミリメートル(以降mm)、厚さ約1/3in(約8.5mm)、焦点距離は6.25in(約158.8mm)。A.ケーニヒ『望遠鏡と測距儀』では口径34mm、焦点距離159mm、倍率38倍となっているが、この食い違いについて吉田正太郎は「鏡径2インチ、焦点距離6.25インチではF3.125ですから、当時の技術では放物面の研磨は不可能にちかい」「よく磨けた部分だけを、直径38mmに絞ったのかもしれません」と推測している。
 一般にニュートン式の斜鏡は45度であることが多いがこの時には斜鏡の傾きは正確な45度ではなく、またピント調整は蝶ネジで主鏡を動かす点が特徴的である。

 王立協会が所有している、大きな球関節に取り付けた望遠鏡の写真をよく見かけるが、これは1766年にヒース・アンド・ウィングが製作した模造品であることが1980年頃に判明している。1978年にイギリス1ポンド紙幣の図柄になったのもこの模造品である。
 ただしこの最初の製品で何を見たという記録は残っていない。
 1722年になってジョン・ハドリーが口径15cm焦点距離150cmを製作、これが当時使われていた口径15cm、焦点距離40mの空気望遠鏡と同じ性能を持っていると実証されたため、この後反射望遠鏡が非常に発達した。この望遠鏡は現代とほとんど同じ経緯台式架台に搭載されていたが、平面副鏡と接眼レンズが一体として動いて合焦させるという、光学精度の点では感心しない構造である。

 ◆188cm反射望遠鏡とドーム

 岡山天体物理観測所の188cm反射望遠鏡はイギリスのグラブ・パーソンズ社により製作された光学赤外線望遠鏡です。主鏡の有効径が74インチ(188センチメートル)であることから、通称「ナナヨン(74)」と呼ばれています。1960年に完成しました。
 ナナヨンが納められているドームの直径は20メートル、高さは23メートルあり、重量は150トンと、とても大きな建物です。ドームの開口部の幅は6メートル、長さは22メートルあり、この開口部はドームを回転させることによってどの方角にも向けることができます。

 ・イギリス生まれの望遠鏡

 188cm反射望遠鏡はイギリスのグラブ・パーソンズ社により製作されました。同社製作の同じ口径の望遠鏡はカナダ、オーストラリア、南アフリカとエジプトにもあります。残念ながら、オーストラリア・ストロムロ山天文台の188cm反射望遠鏡は2003年に起こった山火事により焼失しました。
 188cm反射望遠鏡の主鏡の焦点距離は915センチメートルあり、鏡筒は長い8角トラス構造となっています。また、副鏡を交換することにより、ニュートン焦点、カセグレン焦点、クーデ焦点と3つの焦点を使い分けることができます。現在では、主にHIDES-Fiber(ハイデス・ファイバー、High Dispersion Echelle Spectrograph、高分散エシェル分光器)、ISLE(アイル、近赤線外分光撮像装置)やMuSCAT(マスカット、Multi-color Simultaneous Camera for studying Atmospheres of Transiting exoplanets、多色撮像装置)などの観測装置をカセグレン焦点に取り付けて観測を行っています。

 --- 文:戸田博之(岡山天体物理観測所) ---

 

 

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