2013 中村講中の皆様と東北方面のお寺巡り <10/12> |
◆想像の象
そうぞうのぞう東照宮境内にある三神庫[さんじんこ](重要文化財)のひとつ、上神庫[かみじんこ]の妻に施された彫刻が東照宮三彫刻の一つ想像の象。
当時、象は誰も直接見たことがない想像上の動物であったため、いま見ると少々姿は違うが、想像だけで彫られたことを考えれば、驚かされる。
◆三猿(見ざる 言わざる 聞かざる)
さんざる(みざる いわざる きかざる)東照宮境内、表門をくぐると左手に、神馬をつなぐ厩[うまや]・神厩舎[しんきゅうしゃ](重要文化財)が立つ。
その神厩舎の長押[なげし]上に施された8態の猿の彫刻は、子供から大人に成長する猿の姿が描かれ、人の一生を物語っている。
なかでも子供時代を表した三猿の彫刻が有名。悪いことは、見ざる・言わざる・聞かざるという意味が込められている。
◆陽明門東照宮見学のハイライトである陽明門は、高さ11.1m、正面7m、側面4.4mの全ての面に江戸初期の装飾技術を集結させた彫刻を施している。
極彩色で装飾されている2層の楼門は、1日中見ていても見飽きないことから日暮門[ひぐらしもん]の異名をもつ。12本の円柱が支えるため十二脚門ともよばれる。
明治維新まで庶民がこの門を通ることは許されておらず、武士は刀を預け、勅使でさえも装束を改めたという。◆国宝・陽明門日光のシンボル、修復工事へ高さ11.1メートルの二層造りで、全面に500体以上の彫刻が施されています。日光東照宮陽明門は日光のシンボル的存在です。
日光東照宮及び日光社寺文化財保存会は、平成の大修理として彫刻の塗り直しや外観の塗装などを行う予定で、事業費は約10億円に上る見通しということです。
第一期二次事業として陽明門、下神庫など3棟については2013年度着工し、6年後の完成を目指す大がかりな改修となります。
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