生口島の“イノブタ”ご存知ですか?
 
 因島市のお隣りの生口島に「イノブタ」が存在しますのをご存知でしょうか?
 地元の人でしたらまだしも、勿論、ご存知ないですよねぇ〜

 毎年、11月に入りますと狩猟解禁となりますけど、生口島では11月の狩猟解禁時にと向かいまして、早朝ジョギングしておりますと結構怖いのですよ(^-^; ミカン畑を抜け山越えしますルートをジョギングしておりますと、「パンッ!パンッ!!」と猟銃の音が聞こえまして、流れ弾でも飛んで来ないかとヒヤヒヤしてしまうのですよ(^-^;

 「何故?」と思われる事でしょうから、新聞記事引用でお話し致しますネ。

広島・生口島でイノブタ被害相次ぐ

'98/10/20 ---中国新聞---

 温州ミカンの収穫が始まった瀬戸内海の生口島で、カンキツ畑の被害が相次いでいる。犯人は、農家を逃げ出して野生化したイノブタ。島内全域で生息が確認され、本年度は既に七十五頭(十五日現在)を捕獲した。地元の広島県豊田郡瀬戸田町や因島市東生口地区の農家は、わなを仕掛けるなど駆除や捕獲に懸命だが、被害は増加の一途をたどっている。(因島支局・川崎崇史)

 瀬戸田町垂水のカンキツ農家で、町猟友会会長の村田良三さん(64)に畑を案内してもらった。
 「これがイノブタが堀った跡ですわ」。指さした先には、深さ五十センチほど土がえぐられた跡があり、ミカンの根が露出していた。同じような穴は畑のあちこちに。黄色く色付いてきた収穫前の極早生(ごくわせ)ミカンも食べられていた。
「すぐ隣の早生は、まだ熟れとらんから食べん。何がうまいか、よう知っとる」。村田さんはまゆをひそめた。

 地元の話では、イノブタが島へやって来たのは、一九八二(昭和五十七)年から八三年ごろ。瀬戸田町の農家が七、八頭ほど飼っていたが、数頭が逃げ出し、野生化して繁殖を始めたという。

 瀬戸田町農林水産課によると、イノブタが増え始めたのは九四(平成六)年から。それまで年に四、五頭だった捕獲頭数が十頭を超え、本年度は七十五頭と、昨年度の八十二頭を上回るペースで捕獲されている。この九月には、体重百五十キロ、軽トラックの荷台いっぱいの雄が捕獲された。

 農作物への被害は、九六年の春を境に拡大。それまではセミの幼虫などを探して根元が掘られるぐらいだったが、収穫前のデコポンや夏の摘果ミカンを食べてカンキツの味を知ったイノブタは、熟れ始めた温州ミカンも食べるようになった。

 町の調べでは、九七年産の温州ミカンで百ヘクタールの百トン、約一千万円相当が食害に。イノブタが寄り掛かった木には、接ぎ木した枝が折れる深刻な被害も出た。

 このため、瀬戸田町は昨年から、県の指導で町が選任した駆除班にしか出していなかった駆除の許可を、狩猟免許を取得した農家にも個別に出し始めた。因島市も瀬戸田町と共同で、銃による駆除などを実施している。だが、駆除には限界があり、「根本的な解決にはならない」と、関係者は口をそろえる。

 イノブタの飼育マニュアルをこのほど作成した高知県畜産試験場によると、イノブタは一回の分べんで八頭前後の子どもを生み、妊娠から子どもが離乳するまでの六―七カ月が過ぎると、またすぐに発情が始まる。天敵がなく、温暖でエサが豊富な生口島は「繁殖にはもってこいの地」というわけだ。

 いま効果があるといわれているのが、畑への侵入を防ぐ電気柵や波板柵だ。傾斜の多いミカン畑では、設置や管理が難しい面もあり、まだ設置は進んでいない。瀬戸田町は柵の設置への補助を検討しているが、昨年のミカン大暴落で苦しんだ農家は、素早い対応を求めている。

 【写真説明】イノブタの被害に遭った村田さんのミカン畑。今年は極早生から被害が出始めている(広島県瀬戸田町)

 これは、平成10年の中国新聞の記事ですけど、この記事のように、豚が野生化しイノシシの風貌をしていますから“イノブタ”と呼んでいるのでしょうが、ミカン畑を荒らしますイノブタ狩りのシーズンともなりますと、結構大変なんですよ(^-^)

 このイノブタは、大阪方面に高値で売却出来るそぅですから、11月の狩猟解禁となりますと、早朝ジョギング時には猟銃の音が山々で鳴り響くのですよ。GONchanのご主人samaに取りましては、実に怖い、実に恐ろしい時期なんですけどネ(^-^)

 たまに新聞に、猟銃の流れ弾に当たった様子が事件となっていますけど、この時期だけはご主人samaも決して人ごとではないのですよ(^-^)

 ご主人samaの職場にも生口島から通勤しています人が何名かおられまして、「11月からはヘルメット・防弾チョッキを着てジョギングしないと、死んでしまうよ」と、からかってくれますよ。初めてこぅ言われました時には、何の事か分かりませんでしたが、今ではこぅ言われましても決して冗談に聞こえませんし、実感として、持っていればそぅしたい気持ちなんですよ(^-^)

 でも、未だに、イノブタの狩猟で流れ弾に当たったと言う事件は発生していませんようですから、少し安心なんですが…
 とにかく、GONchanのご主人samaが第一号とならないよう、くれぐれも留意したいものですよ(^-^)

 この辺りが最も怖い場所なんですよ(^-^)

 瀬戸田町・林側の海岸沿いよりミカン畑を抜け、なだらかな勾配の上り坂を御寺方面に登りきった所に隧道がありまして、この隧道を抜けますと、今度は愛媛県側の島々が展望出来まして、結構景観は美しい場所なんです。
 が、11月に入りましてからの数週間は恐ろしい場所にと一転してしまいます(^-^;

 5月の連休前後には、この峠からの景観が仲々幻想的で、生口島で私の好きな場所の一つなんです。モヤ・霧が一面に漂いまして、まさに雲海の状態になるんですよ。そして、愛媛県側の島々の頂きのみがのぞきまして本当に幻想的な光景にと変貌します。私も何度かカメラ持参でジョギングし、この幻想的な光景を画像に納めようと試みましたが、年に何度かしか見れませんので、残念ながら未だに撮る事は出来ません。よほど幸運でないと…それに、土・日曜日のジョギング時でないと…

 この画像は、一昨年の11月中旬にイノブタを撮ろうとしたものですけど、この日は狩猟は行なわれていなかったようです(^-^;
 珍しい光景をカメラに納めますには、そぅ簡単にはイカないもののようですよ(^-^) 多分、こんな(右端の画像)感じの“イノブタ”なんだろぅと想像しておりますけど、違うかも…


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