高松市 栗林公園  <2/4>

 緑濃い紫雲山を背景に6つの池と13の築山が一幅の日本画そのままの風情を織りなす栗林公園は、高松藩12万石が残した最高傑作です。
 約370年前、高松 藩主・生駒高俊公が別邸を築いたことに始まり、その後、松平頼重公が本格的な造園に着手、五代・松平頼恭公の代に至る約100年の歳月にわたり、歴代藩主 が手塩にかけて完成させた天下の名園。75万平方bの広大な園内は、小堀遠州流といわれる純日本風の池泉回遊式庭園・南庭と明治時代の庭園の雰囲気を宿す 北庭に分かれ、その完成された美しさは水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園をしのぐとの誉れ高く、昭和28年、特別名勝の指定を受けています。

 奔放ながら繊細、巧みに配された緑と石と水の調和。奥ゆかしく風雅な茶亭や小亭のたたずまい。そして、一歩一景といわれる名園にひときわ美しいコントラ ストを添える四季折々の花々や色鮮やかに遊泳する鯉。風雅で洗練された江戸のアートにふれ、掬月亭で一服の抹茶をたしなめば、心の底まで洗われます。

 常磐橋を渡り、東門入口を入ってすぐ右へ右へと順路をたどってゆくと、そこは開放的な庭園美あふれる北庭。蓮の花が美しい芙蓉沼や、かつて藩主が鴨狩り に興じた とされる群鴨池を中心に、南庭とはまた違った趣の一歩一景が楽しめるようになっています。ちょうど北庭への導入部ともなるのが、讃岐民芸館と商工奨励館。

 その他、讃岐特有の鬼瓦を集めた瓦館などと相まって、さながら県下物産の見本市会場のようです。また、左手に折れれば、南湖のほとりを中心にめぐる池泉 回遊式の南庭。茶道のわび・さびそのままにひっそり建つ数々の茶亭やたいこ橋の愛称で親しまれる偃月橋が優雅な弧を描き、一服のお茶をいただくひとときも 美しく過ぎていきます。
  

(左) 鹿鳴原の景観です (中)涵翠池です (右)掬月亭と涵翠池

  

   



南湖 の景観です(^.-)☆

  

  

(中) 偃月橋 (右)吹上亭

  

  

(左)(中)(右)いずれも“南 湖”“偃月橋”を撮りましたものです(^.-)☆

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