都
城市“早水公園”
宮崎県の西部、都城市にある公園で
す。
仁徳天皇の后となった髪長媛(かみながひめ)の産湯として使われたと伝えられる湧水が今もわき出ており、その水を湛えた6つの池を囲むように整備されて
います。
12.8fという広い敷地に、あやめ園、緑の相談所、外来樹の森、万葉植物園などがあり、四季折々の花や草木が楽しめ、家族連れなどで賑わっています。
入場料が要らないというのもうれしいことです。
「髪長媛の池」と呼ばれる池にはコウホネが植えてあります。直径5aくらいの花を5月頃に咲かせます。たくさん植えてあるので見事な眺めです。
6つあるそれぞれの池の周りにはアヤメがたくさん植えられていて、ゴールデンウイークの前後が見頃です。ハナショウブほど水を好まないので、都城では道
路脇にもたくさん植えられています。
外来樹の森には、開花が珍しいとされているボダイジュがあります。6月頃に開花し、その時期には見に来る人で賑わうそうです。外来樹と言っても、都城平
野に自生していない樹木のことだそうですが、そんな木々が一カ所に植栽されているというのは、これまた珍しいことだそうです。
万葉植物園には、万葉集に収められた歌に出てくる植物のうち167種を植栽しています。それぞれの植物の脇には高札が立ててあり、古名と歌が書いてあり
ます。少し読みにくいものもあります が、なかなか雰囲気があって良いものです。
ここでは、毎週水曜日と年末年始を除き、希望があれば管理人の方が1日2回園内を案内説明して下さるそうです。
緑の相談所は、山小屋風の建物で、もちろん木造。園芸相談もできますが、その他色々なものが展示してあります。植物標本(約700種)は一般的ですが、
薬草(生薬)の瓶詰めは珍しいです。園芸教室や展示会、講習会などを随時開催していて、相談も含め、たいていのものは無料となっています。
ただ、建物自体は小さいので、さらっと見ていく方が多いそうです。
万葉植物園は、「海草と松茸以外は集めた!」らしいので、見応えがありますし、小さくても充実していると思います。四季折々に訪れて、花とその歌を楽し
むにはもってこいです。
(左)(中)(右)いずれも“早水公園”内の景観です(^.-)
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(左)早水公園内の景観です (中)サンピア都城です (右)駆
け足で散策後に早水公園近くの路上で
(左)(中)
(右)いずれも早水公園近隣の景観です