若狭国宝巡り「明通寺」「神宮寺」「羽賀寺」 <5/5>
 ■羽賀寺

 住所:福井県小浜市羽賀82-2 電話:(0770)52-4502 拝観料:400円
 小浜駅から 4.7Km アクセスJR「東小浜駅」4.0Km 駅にレンタサイクル有り

 文化財:本堂(国指定) 室町時代中期 木造十一面観音菩薩立像(国指定) 像高146.4cm 平安時代中期 木造千手観音立像(国指定) 像高135.4cm 藤原時代末期 木造毘沙門天立像(国指定) 像高159.1cm 藤原時代末期

 山号本浄山。高野山真言宗。
 霊亀2年(716)泰澄の創建と伝えられ、本尊が元正天皇の姿を写したものであるところから、古くから勅願所として朝廷の保護を受けたとみられています。

 羽賀寺所蔵の古文書には、勅筆や女房奉書などの公卿や門跡の書状が数多く残されています。
 本尊の十一面観音菩薩立像は桧材の一木造で、柔和な顔立ちに、しなやかな体つきで、若狭で最も美しい木造仏といわれています。長く秘仏であったため造った当初の彩色を残しています。脇侍の木造毘沙門天(像高159.1cm)、木造千手観音(像高135.4cm)は藤原時代末期の作で国の重要文化財に指定されており、ほかにも絵画や書籍などの文化財を所蔵しています。

 本堂は、文安4年(1447)安倍氏の寄進によって造営されたもので、間口13.74m、奥行き14.63m、棟高13.21mの規模で、桧皮葺入母屋造りには各部和洋を基調とするたたずまいは、屋根の勾配のやわらかさや、軒廻りの線などに美しい調和をみせています。

 

  

   

   

   

 

   

   

  

  

   

 

  

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