岡山県 総社市 <3/5>
三重塔(国重文)

 三重塔(さんじゅうのとう)は、1376年(永和2)に再建され、岡山県では2番目に古い塔となっている(最古は長福寺三重塔/英田町)。他の堂塔が禅宗様の建築様式であるのに対し、三重塔は朱塗りで和様を基本とした建築となっている。内部拝観不可。

 雪舟の修行の寺、臨済宗宝福寺。秋葉山ろくの寺域の一段高い所に朱色の三重塔(総高18.7b)がそびえる。南北朝時代を代表する建築物。「雪舟寺」にふさわしく、三重塔も「風情」「風格」の言葉がぴったり当てはまる古塔である。

 全国の仏塔の中で、神戸市の「如意寺三重塔」(国重文)や尾道市の「浄土寺多宝塔」(国宝)など、規模や姿といい、南北朝やその時代に名塔が多かったのに気付く。

 宝福寺三重塔は、昭和42年(1967)年の解体修理の際、永和2(1376)年建立の記録が見つかった。建築様式は、禅宗様と和様を折衷した三間三重塔姿。安置する大日如来像と四天王には全国から参拝者が多い。

 雪舟は、応永27(1420)年の生まれ。後に宝福寺に預けられたが、経を読むよりも絵を描くことが好きであった。後年、水墨画の画僧として名画を残したが、雪舟作の三重塔の絵がないのが残念と言われている。

   

   

  

 

(右)雪舟碑です(^.-)☆

   

(左)右の建物が庫裏(くり)です。
庫裏は寺院の住僧のための食事を整える台所的機能の他に、寺院の日常生活を維持、運営するための事務所的機能を併せ持つ。

  

(左)(中)(右)宝福寺の裏山に存在します神社です(^.-)☆

  

  

(中)白連池です

← 戻る  Contentsに戻る  トップページに戻る  進む →