高知・新居浜・岡山 <4/4>

  
竹久夢二 郷土美術館

 明治・大正・昭和にわたって活躍した永遠の詩画人・竹久夢二の作品、資料を多く所蔵。常に名作を展示しています。

 赤レンガ造り、風見鶏のある建物は、明治17年、岡山県邑久郡に生まれた夢二の生誕100年を記念して立てられました。

所蔵作品

 立田姫、砂時計、秋のいこい、一力、こたつ、旅の唄、邪宗渡来、林檎、加茂川みちゆき、白夜、寒月、ふるさとの笛等、資料含 め約1,500点。

概況

 博物館法に基づく美術館であり、財団法人両備文化振興財団によって運営されている。

 昭和41年 --- 岡山県西大寺に夢二郷土美術館を開設
 昭和45年 --- 邑久郡本庄の夢二生家を美術館として一般公開
 昭和54年 --- 夢二生家のある小公園にアトリエ「少年山荘」復元
 昭和59年 --- 岡山市浜に新本館を開館

竹久夢二 略歴
 明治17年   9月16日岡山県邑久郡本庄村に生まれる 本名茂次郎
 明治32年  神戸中学に入学
 明治33年  福岡県遠賀郡八幡村大字枝光に転籍
 明治34年  上京
 明治35年  早稲田実業学校に入学
 明治38年  「直言」にコマ絵掲載される
 「中学世界」に“筒井筒”が第一賞入選し、投書家時代を終える
 明治42年  最初の著作「夢二画集・春の巻」発行
 ベストセラーとなり、夢二の叙情画は天下に広まる
 大正1年  京都府立図書館において第一回夢二作品展覧会開催
 大正7年  京都府立図書館において第2回竹久夢二叙情画展覧会
 昭和6年  アメリカ・ヨーロッパへ旅立つ(昭和8年帰国)
 昭和9年  9月1日富士見高原療養所で50歳の生涯を閉じ、有島生馬氏らにより雑司ヶ谷墓
 地に埋葬される
 

  

      

  

(左)夢二生家  (中)夢二郷土美術館 本館  (右)少年山荘
夢二郷土美術館本館:岡山市を流れる旭川河畔に夢二 生誕100年を記念して建てられ、昭和59年3月開館した。後楽園を中心とする岡山文化ゾーンにあり、赤レンガ造りの風見鶏のある建物は、夢二と共に大正 時代を偲ぶにふさわしく、岡山の新名所として多くの人を迎えている。

夢二生家:夢二芸術の原点とも言える穏やかな自然、美しい山河に囲 まれたこの家で夢二は生まれ、16歳まで過ごした。茅葺きの家は生前そのままに保存され、素描、版画等が展示されている。入口には有島生馬氏の筆になる 「竹久夢二ここに生まれる」の碑がある。

少年山荘:夢二自らの設計により、大正13年、東京府下松沢村松原 (現世田谷区松原)に建てられたアトリエを、夢二生誕95年を記念し、夢二の次男不二彦氏の協力を得て、この地に復元した。「山静かにして太古に似たり。 日の長きこと少年の如し」から少年山荘と名付けられた。

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